遠山日出也さんによる、2月12日のWAN団交レポートアップ

2月12日に行われた、WAN理事会とユニオンWANとの団交にご出席された遠山日出也さんがレポートをブログにアップしていらっしゃいます。ぜひご覧ください。

遠山さんが「理事側は、協議中なのにユニオンが一方的に情報を労組のサイトで流したことが「信頼関係を損なった」「理事会の信用を失墜させた」と言うのですが」と報告されています。遠山さんもその意味がよくわからないとい言われていますが、私にもさっぱりわかりません。労働争議に関して、争議中に組合が情報を流してはならない、などとなっては、組合支援運動というもの自体が成り立たなくなるからです。団交の場で、使用者側から言われたことであるとか、使用者として組合側に流してきた通達などは、公的な情報という扱いになるでしょうし、私が過去において参加してきた団交などにおいても、団交でどういった議論や交渉が行われたかは当然のように公開してきました。

労働運動というのは、使用者側対組合、という側面はもちろんありますが、そのほかに、労働者同士で連帯をし、支援するということこそが、鍵であり、重要な側面だと思います。そのためには、情報公開は必須の側面だろうと思います。団交や理事会とユニオンとのやりとりを公開することがおかしい、というような論調は、個々には異なる状況にありながらも、それを超えた労働者としてのつながりで、たとえ自身が直接関わる争議ではなくとも、ほかの労働者たちと連帯して行動を起こしてきた、労働運動を成り立たせなくし、ひいては否定することにもなりかねないのではないかと私は思います。また、アカデミック・フェミニズムの先頭にたつような学者の方々が、もしも労働運動を根本から成り立たせなくしかねないようなことをご主張されているとするならば、正直いって大変残念だと一フェミニストとしても思いますし、自身が組合運動に関わってきた立場からも、愕然としています。

「理事会の信用」がもし「失墜」したというならば、それは突然の労働条件の不利益変更であったり、団交途中での退職勧奨を行ったりした、理事会の行動そのものがあくまでも原因であり、ユニオンWANがその事実をネットに流したことが原因だというなら、それは理事会側が「信用」の「失墜」の理由をはき違え、ずらしているように私には思えます。

「NPO法人WAN労働争議を支援する」署名、まだまだ募集中です。第二次〆切は20日です。ご協力をぜひお願い申し上げます。オンライン署名はこちらからどうぞ。