ファイトバックの会「分裂」状態の原因をつくった「ニュー世話人会ML」事件の顛末

ネットでもはやバレバレになっている、ファイトバックの会の分裂状態。私は遠方在住ながら、この会の発足前から関わってきた、いわば内輪の人間だ。というわけで、思い切り内輪もめネタである意味恥ずかしいのだけれど(フェミニズムの内輪もめステレオタイプ増強しちゃうかな。。)、この際だから公開して、フェミニズム運動や、運動体とネットについてのより広い議論につなげることで、このゴタゴタも少しは今後にむけて、意味があることだったとしたいと思う。じゃないと、この問題(謝罪そのものより、むしろ会の中のゴタゴタのほうがどっと疲れたぞ)に膨大な時間を費やした私の夏の2ヶ月間は何だったんだ、、ってことになってしまうし。

ファイトバックの会問題に関しては、数回にわけて書いていくんじゃないかと思うのだが、その前に暴露ネタ(っていっても、暴露ともいえないレベルだが)を一本。
ファイトバック世話人会はメーリングリストをもっている。本来、世話人どうしが情報交換や議論をすべき空間。(このほかに会員用MLというのもある。)
しかし、ブログにおける誹謗中傷投稿に関する謝罪対応の問題でごたついた結果、代表、副代表を含む謝罪反対派の人たち(っていっても、いちおう世話人会会議の場で会としての謝罪は決定したんですけどね。あの決定は何だったんだろう)が7月27日付で別MLをつくって、密かに作戦会議を練っていた、、つもりだったのだろうが、なんとそのML(Yahoo! groups使用)が公開設定!ネットで会の名前でググってみたら、あっけなく発見できたのだった。

上の画像にあるように、「誰でも参加できます」という公開設定だったので、もちろん入会させていただいた。で、当然ながら過去ログをゲット。ログのデータもすべて保存。私のほかにも、謝罪チーム関係者たちも数名がはいった。メンバーリストには誰だかわからんメルアドもあった。

さて、このニュー世話人MLなのだが、 ブログでの誹謗中傷事件に関して会として謝罪をすべきかどうかという件に関して意見が割れた結果、謝罪をすすめた側、および謝罪の動きに少しでも関わった人たちを排除してつくられたものだった。その内容には、裁判にむけての取り組みとか、事務的なこととかもあったけれど、ほかにこんなことも含まれていたのだった。公開MLだったから、堂々と内容も紹介できるというものだ。(ちなみに「謝罪チーム」というのは、謝罪をすすめていたグループで、私もはいっていた。)

・新世話人会に加える新メンバーの検討
・ 謝罪チームメンバーに対する誹謗中傷
・謝罪チーム排除に向けての方策議論(いかに謝罪チームメンバーに辞めてもらう方向にもっていくかなど)
・一部の会員個人情報 の掲載
・新ブログについて(例のfightback2.exblog.jpのこと。謝罪チームメンバーは、この新ブログについて何も知らされていなかった。公開されたことでバレバレになったわけだが。)


この内容を、公開設定の誰でも入れるMLでガンガンに議論するというすごい展開。そして、当然ながらこの中には私や、ほかの「謝罪チーム」メンバーへの誹謗中傷などもてんこもりだったりするわけだ。

もちろん、公開設定ということを、MLをつくった管理者は知らなかったようなのだが、「公開だと知らなかった」ってのも言い訳にならないよねえ、この場合。「非公開だったら誹謗中傷や、世話人会の分裂をはかり、その人たちを辞めさせようといったような内容を盛大に議論していいのか」って話になるわけで。
しかもさらにすごいのは、一度世話人会で謝罪をすることが決定し、会のブログにも謝罪文をだしたというのに、このMLにおいて「会としての謝罪しなくてラッキー」みたいな投稿をする人たちが複数人いたこと。ブログに謝罪を掲載している=会として謝罪している、ってことなんだけどな。それにプラスして、ブログのものは簡単な内容なので、もっと丁寧な謝罪文を被害にあわれた方に別途に送るという決定もされていたはずだ。それに、そんなに謝罪がイヤだったら、せめて意見をはっきりと本来の世話人MLとか、電話とか、会議の場とかでいえばいいのに、それはしないのだ。少ししてみても、ちょっと反論がきただけですぐ黙ってしまう。その反面、その新しいMLは、単なる陰口三昧の井戸端会議場と化しており、やたら盛り上がっていたが、それが実際の具体的な行動につながることはなかったようだ。

このMLでは、「ここのメールをそのまま印刷し、手持ちして会議に臨むとアドレス(MLのアドレス)がわかり、『分断行為』をしているという誤解を招く。(って本当のことで、どうみても誤解じゃないから。)火に油を注いでしまうから、プリントアウトをそのまませず印刷したければコピペするように」などといった注意までなされていた。公開設定だったのになー。その後、MLの存在については、世話人会の場で謝罪チームメンバーが指摘した。(当然、会議はカオス状態。)その会議終了直後にMLごと消されたのだが、ネットで公開をするということは、一度載せたら保存もされるし、もうおしまいだということをわかっているのかどうか。

MLも消せばいい、ブログの問題エントリも消せばいいじゃないかと思っているとしたら、大きな間違いだ。
そして、 よくわかっていない状態で 内輪コミュニケーションを(MLとはいえ)ネットという場を使ってやってしまい、そこで、「閉じた空間」であるという幻想から(この場合は本当に「幻想」だったわけだが)誹謗中傷や悪口大会がエスカレートしていく構図。これは、ファイトバックの会ブログにおいて誹謗中傷が重なって行った事と、ひじょうによくつながってくる構造だと思う。

当ブログ読者に会員の方もいらっしゃるかもしれないので書いておくけれど、この内容は会員用のMLにアップしようかどうしようか迷った。さすがにこのML話は衝撃度が高く、混乱招くかなあということでやめておいたのだったが、結局「公開」の場で起きていたことだし、しっかりと問題化する必要もやはり感じ、「世話人」とか「会員」としではなく、私個人の立場からのブログエントリとした。

ここ2ヶ月ほどの会の実態は、「謝罪チーム」側が世話人会の開催を呼びかけてもスルーするか、謎の理由をつけてのキャンセル、そして裏では別MLをつくって着々と排除作戦会議中、っていう展開だったのですよ。さすがにこのMLの内容を読んだとき、「これはもうダメだ」と思った。あきれはてた、という感じだった。そして、陰でここまで言われてちゃ、信頼関係構築は無理だしね。世話人会当日はじっくりこのMLについて話し合う時間がとれなかったため、後日このMLについて、世話人用のML(排除されてないほうのやつ)で質問してみたりもしているけれど、本日に至るまで、言い訳のようなメールが一本あった以外には、ここで誹謗中傷投稿をされていた方々からの謝罪の意思の表示はない。
以上のような、世話人会の分裂を決定的にしたといえる「ニュー世話人会ML事件」の顛末だったわけだ。

次回以降は、この分裂の直接的きっかけとなった、ブログ問題について取り上げて行こうと思う。