会のニュース記事からバレバレの謝罪の気持ちの欠落と人権意識の欠如

ファイトバックの会ニュース9号が、会のHPに掲載された。

桂さんへの謝罪文が掲載されている号で、印刷版が送付されたときに、謝罪文内容は遠山日出也さんのブログで紹介された。その掲載謝罪文から、重要だった「事実誤認」の言葉が削除され、「心情を傷つける不適切な表現」という言葉にすりかえられたことで、骨抜きになったということは、当ブログの11月16日付エントリ「やはり骨抜きになっていたニュース掲載謝罪文」でもとりあげた。

そのときはニュース掲載謝罪文のことしかわからなかったが、今回HPに掲載されたニュースをみてみたところ、、あまりのひどさに驚いた。
会員からの「応援メッセージ」として、以下のような文章が掲載されているのだ。

F.K. (芦屋市)
 弁護団の皆さま、浅倉先生はじめ学識者の方々、スタッフの皆様方のご努力に感謝です。せめて傍聴には参加させていただきます。(以下余分ながら)桂さんをめぐる会の膨大なエネルギーの消費に心を痛めています。 贔屓のひき倒しのようなのが、それで納まらなくなって・・・・。必要な過程だったのかも知れませんが。雨降って地固まることを願っています。

よりによって謝罪文を掲載している号で、こんなの載せるなよ、、と唖然。
「桂さんをめぐる会の膨大なエネルギーの消費」って、、、桂さんはブログにおける誹謗中傷を会に指摘しただけ。すんなり謝るべき事項を、うだうだといつまでも謝らず、ここまでもめさせたのは会の責任だ。いかにも桂さんの件が「災害」でもあろうかというような表現だが、このごたごたはすべて、会(とくに世話人会、というか、ニュー世話人会だな)が原因となっていることだ。
「贔屓の引き倒し」というのも意味不明だが、、あまりにひどい文章である。

会員に送付されたニュースでは、「応援メッセージ」を書いた人たちはイニシャルではなく、名前で記載されているということだ。なぜこれがHP版でイニシャルになったのかわからないのだが、このF.K.さんという人は、どこまでこの事態の状況をご理解されているのかも不明だけれど、こんな文章を800人の会員に送付され、HPにも掲載される媒体に書くつもりで書いたのだろうか。(これらのメッセージは、傍聴出欠はがきのメッセージからの抜粋ということだが。)

そして、このF.K.さんの文章をあえて掲載したニュース編集委員の責任がもっとも問われるところだろう。
編集長は木村民子副代表だとニュースに名前が明記されていることから、ニュース内容の責任をとる覚悟はできておられると判断する。
謝罪号の同一紙面にこんな「応援メッセージ」を載せたら、謝罪の意味がまったくなくなることがわかってないのだろうか。
謝罪の気持ちがまったくなく、「謝罪文」はあくまでやむをえず載せてみただけ(しかも、紙面の最後に掲載しているのもよくない。)本当に言いたいことは、こちらの「応援メッセージ」のほうなのではないか、、と思うではないか。

「他人の意見の紹介」という形を使い、様々な誹謗中傷が行われてきたファイトバックの会のブログの手法とも、これではまったく同じである。
この手法の問題性を、まったく検証し、反省していないことがみてとれる。

そして、従来のニュース編集プロセスをみる限り、「編集長」という人がいちおういることはいるが、原稿最終確認は、常に原告だった。今回はどうなのだろうか。原告がずっと使ってきた「人の意見を選択的に(ときには編集もしつつ)載せることで自分の言いたいこと(本音?)を伝える」という手法を、このニュースは使っているのだ。

そして、このニュースの発行責任は世話人会にもあるのだから、ファイトバックの会世話人会、および、上田美江代表の責任も問われるだろう。

もう一つ掲載されていた「投稿」の中で気になったものがある。

浅倉意見書を読んで 3
人権侵害にたいして保証金は当然

 本当にすばらしい理路整然とした意見書でした。
 物事の核心を突いているとはこういうことを言うのだと思いました。K議員のやくざ的な脅しを、この意見書で初めて知りました。
  三井さんは さぞかし恐ろしかったと思います。役人は特に脅しに弱く事なかれ主義に傾き、三井さんの首を切っ た事情がよくわかりました。市長の正義に対する弱腰が、重大な過ちを犯したのです。人権侵害に対して保証金を支払うのは当然です。
(議員名はイニシャルに変更した)
谷岡文香

この投稿は、書いた人の名前つきでHPに掲載されていることから、当ブログ記事でもしっかり名前まで引用させていただいた。

この投稿だが、「やくざ的な脅し」というのは、主観的な誹謗中傷にあたりかねない表現ではないのか。このように主張するなら、浅倉意見書のどこを具体的に読んだ結果、どういう事実に基づいてこういう感想を抱くようになったかということを、せめて論証くらいすべきだろう。
しかも、K議員は今の時点で議員ではなく、公職を離れている「私人」である。
相手がいわゆる「バックラッシュ派」とみなされる人だからといって、主観的に何の事実に基づいたかもわからないような文章で、誹謗中傷にあたりかねない表現を使い、しかもそれをネットで不特定多数の人たちにむけて発信してもいいということにはならないはずだ。しかも、個人が責任をもって個人のブログなどでやるならまだマシだが(それでも誹謗中傷はいけないけれど)、裁判支援団体のニュースレターである。
問題となった会のブログには、こういう問題表現もたくさんあった。どうも、豊中市側の証人としてでてきた人とか、豊中市職員であるとか、いわゆる「バックラッシュ派」とされる人たちとかに対しては(いまや「謝罪チーム」もその仲間入りか)、ネットや大量配布のニュースレター、MLや大量発信個メールなどで誹謗中傷してもかまわない、と思い込んでいるようだ。

一連のブログ問題から「ニュー世話人会」の人たちが何も学んでこなかったことが、また明らかになってしまった。