フェミニズム

日本女性学会研究会レポ:守旧化するフェミニズム?

12・22 前回の大会シンポ「バックラッシュをクィアする」を受けての「07年大会シンポを受けておもうこと」というテーマの日本女性学会研究会に参加してきた。スピーカーは、女性学会幹事のイダヒロユキさんに、清水晶子さん、堀江有里さん、小澤かおるさ…

「ようやく名指し批判が!」と思ったらぬか喜び

以前より何度か、伊田広行さんの「ジェンダーフリーを批判するフェミニスト」批判がいったい誰を批判しているのか、引用もなく具体性に欠けるという指摘をしてきた。 http://diary.jp.aol.com/mywny3frv/254.html http://d.hatena.ne.jp/yamtom/20061016数ヶ…

「他者の視線」、市民運動、ネット

macskaさんのブログにて、市民運動が「他者の視線」に無頓着になっているという問題が指摘されている。その一例として、ファイトバックの会のブログが「他者」への呼びかけや応答が欠けていることが挙がっている。ファイトバックの会のブログの立ち上げに関…

フェミニズムとコミュニケーション手段の盛衰(ML、FAX通信、ブログ)

前エントリにて、閉じたMLばかりに参加する引っ込み思案なフェミニズムの問題を書いた。 youlalaさんがコメント欄にて、fem-netに触れられていたので思い出したのだが、私は2000年頃だったか、fem-netについて内部でチームをつくり評価し、国際的に同様な団…

「男女共同参画」型、引っ込み思案フェミニズム?

前エントリの議論がネットで続いている。kodakanaさんが議論の流れを紹介してくださっているので、ぜひご参考に。 id:discourさんのところで、なぜ一部男性会員がファイトバックの会や日本女性学会など、一部フェミニズム団体を代表しているかのようにネット…

macska dot orgエントリに端を発したファイトバックの会関連の議論について

macska dot orgのエントリに端を発し、ファイトバックの会についての議論が起きている。 私はこの会の呼びかけ人であり、支援を続け、意見書も出している。会の内側の人間といえるだろう。もちろん、会のひとたちの意見は多様であり、私の意見=会の意見では…

何が忘れられているのか

前回のエントリと、トラバをいただいた、id:tummygirlさんのエントリ「忘れていたという事実を思い出すために」に関連して。(所用につき時間がなく、まとまっていませんが、とりあえず思いついたことを書き留めておきます) この部分で、yamtomさんの批判の…

マスコミ学会での討論

6月10日に熊本で行われた日本マスコミュニケーション学会にて、斉藤正美さん、荻上チキさん、今井紀明さん、北田暁大さんと一緒に、フェミニズムへのバックラッシュに関してのワークショップを行いました。 荻上チキさんのご報告の詳細はすでにご本人がブ…

 『We』上野千鶴子インタビュー中のフェミニズム運動史解釈について

macskaさんが、Weの上野千鶴子インタビューについてのエントリーをたてていた。非常に重要な論点が提示されたエントリーだと思う。いい機会なので、macskaさんが触れていない、日本のフェミニズム運動がらみのことについて、3点記しておきたい。 1)上野さ…

批判対象をぼやかし続ける伊田広行氏の論

『ふぇみん』2006年10月5日号に、『「ジェンダー」の危機を超える!徹底討論!バックラッシュ』本のレビューが掲載されていた。 そこに、「多様さを認めること、対立を恐れることなく議論し合えること、「ジェンダー」の危機には共に立ち向かえることが、…

市川房枝記念会の未来を語る会・ブログ開設

このエントリー、ふぇみにすとの雑感@シカゴのブログのほうで書いたのですが、はてなの方々にトラバが送信されていないケースがあるみたいなので 再度こちらにもアップしてみます。(なんかAOLからはてなへのトラバがうまくいかない今日この頃…)重複トラバ…

メディアにおける性差別運動の衰退

「江原史観」エントリーのコメント欄議論で、フェミニズムにおけるメディア関連運動の衰退、という論点が出てきた。 重要な点だと思うので、別エントリーをたててみようと思う。id:discourさんのコメントが、問題のありかを端的にまとめている。 # discour …

主流女性学における「リブ=田中美津」像の問題と、『バックラッシュ!』の上野千鶴子インタビュー

女性運動史における「江原史観」問題エントリにおいて、江原氏が初期リブ運動を東京の一団体である、「ぐるーぷ闘う女」でまとめて考察してしまっていることの問題点に若干言及した。江原氏のリブ=「ぐるーぷ闘う女」という図式は、すなわち、リブ運動を語…

市川房枝記念会職員解雇の件に関する緊急アピール

市川房枝記念会の突然の職員解雇の件は、私の本家ブログ、「ふぇみにすとの雑感」@シカゴに、「市川房枝記念会・労組組合員を解雇」というエントリで触れている他、ファイトバックの会ブログ、id:discourさんの「市川房枝記念会の解雇問題」エントリ http:/…

市川房枝記念会理事会あてに送ったアピール文

以下のアピール文を先ほど、市川記念会と、女性ユニオン東京あてにメールで送りました。

市川房枝記念会くみあいニュース

新しくくみあいのサイトが立ち上がっています。最新情報や、今までの組合の交渉の歴史、今回の事業縮小・解雇決定を下した理事会のメンバー名などはぜひこちらをご覧ください。 市川房枝記念会くみあいニュース http://www.mndds.com/fusen/

女性運動史をめぐる「江原史観」の問題点とその影響

1996年、「行動する女たちの会」(1985年までは「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」)が解散した。その後、一部の元会員たちによって、会の記録集作成プロジェクトが始まり、1999年、『行動する女たちが拓いた道』(未来社)という…