フェミニズム

『バックラッシュ!』本掲載論文をウェブ公開しました

「フェミニズムの歴史と理論」サイトに、山口智美「ジェンダーフリー」論争とフェミニズム運動の失われた10年」(双風舎編集部編『バックラッシュ!なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』掲載論文)を掲載しました。また、同サイトに、荻上チキさん、斉…

「フェミニズムの歴史と理論」サイト誕生

グローカルフェミニズム研究会のプロジェクトの一環として、「フェミニズムの歴史と理論」という新サイトを立ち上げました。 荻上チキさん、斉藤正美さん、macskaさん、マサキチトセさんと山口智美の共同運営のサイトです。とりあえず、斉藤正美さんと共同で…

「ジェンダーフリー」「バックラッシュ」をめぐるこれまでの女性学での経緯

女性学会ワークショップで配布した資料の内容です。経緯を年表風に簡単にまとめたもの。2002 · 山口、斉藤ら fem-netに「ジェンダーフリー」概念に対して疑問を提示する内容の投稿 · 斉藤『ふぇみん』投稿記事で「ジェンダーフリー」「バックラッシュ」…

女性学会ワークショップ発表要旨

コーディネーターだった荻上チキさん(id:seijotcp)、斉藤正美さん(id:discour)が、それぞれの発表要旨をまとめておられるので、私もまとめてみます。ただ、きちんとしたエントリを書く時間がちょっと今ないので、チキさんを見習って、簡単に箇条書きにして…

バックラッシャーと「日本刀」の「ストーリー」構築

女性学会レポの一部だが、これだけファイトバックネタが絡んでいるので別項目にしておく。 会からお二人会場にいらしていた。お一人(代表の方)は、イダさんが話すと「そうだ!」とか「イダさん頑張って!」とかかけ声かけており、なんかすごい勢い。でもい…

日本女性学会ワークショップ『「ジェンダーフリー」と「バックラッシュ」を再考する』をふりかえって

昨日の日曜日、お茶の水女子大学で開かれた日本女性学会大会にて、ワークショップ『「ジェンダーフリー」と「バックラッシュ」を再考する』を開催した。コーディネーターは荻上チキさん(id:seijotcp)、斉藤正美さん(id:discour)と私、発言者は、伊田広行さん…

「フェミニズムとインターネット問題を考える」研究会終了

昨日、「フェミニズムとインターネット問題を考える」研究会が大阪で行われた。詳細な報告は後に(このブログ上ではないかもしれないが)アップすることになると思うが、とりあえず感想などいくつか。今回の公開での研究会は、今まで非公開で5回ほどつみあ…

6月14日(日)開催のプレ研究会にご参加希望の方々へ、事前申し込みのお願い

当ブログでもご案内させていただいている、6月14日開催予定の、女性学会「ジェンダーフリー」ワークショップに向けたプレ研究会に関する件ですが、お願いがあります。会場のスペースが限られていますので、参加ご希望の方は、ぜひ参加申し込みをお願いい…

WANオープニングイベントに出て

5月31日、京都で行われたウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)のオープニングイベントに行ってきた。サイト自体は今日オープンしており、サイトオープンとNPO法人化の2つを記念したイベントだった。上野千鶴子さんの基調講演と、プロジェクトの中心…

フェミニズムとネット問題についての研究会開催のご案内

フェミニズムとインターネット問題に関する研究会を6月21日(日)、大阪にて開催しますので、そのご案内です。 公開の研究会で参加は無料です。お気軽にご参加ください。 「フェミニズムとインターネット問題を考える」フェミニズム運動はML、ブログ、ホ…

アジア研究学会「ジェンダーフリー」パネルの報告

グローカルフェミニズム研究会ブログのほうに、私のパネルの報告をアップしました。 また、斉藤正美さんも、同ブログにパネル報告をアップされています。そのほかにも今のところ、以下のような報告がでていますので、お知らせまで。斉藤正美さんのジェンダー…

女性学会にてジェンフリ論争を再考するワークショップ開催

6月27−28日の日程で、東京・お茶の水女子大学にて開催される、日本女性学会の年次大会での、ワークショップの企画が受理されました。また、ワークショップにむけて、事前に参加者が集まり、公開でプレ研究会を6月14日に、東京ウィメンズプラザで開くことに…

岩波『新編 日本のフェミニズム』アンソロジーの自画自賛っぷりのすごさ

岩波書店の『日本のフェミニズム』シリーズが増補新版として出版された。編集委員の数がそれまでの4人(井上輝子、上野千鶴子、江原由美子、天野正子)から、8人(天野正子、伊藤公雄、伊藤るり、井上輝子、上野千鶴子、江原由美子、大沢真理、加納実紀代…

「リブ再考」運動を再考する

「リブ運動を再考する」という流れがある。私自身もこれには深くかかわってきた。そして、『女性学年報』29号掲載の、渋谷晴子さんによる「『第三世代』フェミニストとリブとの距離とは何か」という論文によれば、私はこの「第三世代」フェミニストの一人と…

日本女性学会のメールニュースが初めて来た

6月の青森での学会のときに申し込んでおいたのだが、今日になって初めてメールニュースがやってきた。 といってもイベント案内が一件、という寂しいものだったが、、しかし、メールニュースなのに、内容などについての問い合わせはFAXでって、、、不便すぎ。…

NWECワークショップの動画が出そろった

8月30日にNWECで行われたワークショップの動画がデルタGさんに全部アップされた。NWECワークショップ動画1〜9まで。 この中で最後にビデオチャット出演している私の話している某団体Fというのは、もちろんファイトバックだ。8月30日の段階では、まだ会…

運動内の役割分業とフェミニズム、リブ

今日はすてっぷ裁判の控訴審の日。弁護士の解説会、拡大世話人会といういつもの流れもあったことだろう。ご出席された方がいらしたら、レポをぜひコメント欄でもトラバでもお願いしたいところ。よろしくお願いします。さて、謝罪問題に関してなのだが、「会…

NWEC終わった

宣伝していたNWECのワークショップが無事終了しました。アメリカ時間は深夜だったのですが、夜中に西海岸時間のmacskaさんとともに、うまくつながらないと大焦りに焦っており、ワークショップの内容をきちんとフォローしづらい状況に、、、でも最終的にはな…

女性学会レポートその2−学会シンポとワークショップ

レポート第二弾は、学会シンポ「男女共同参画と格差社会」と、それについての翌日のワークショップについてである。両方とも司会は船橋邦子さんと伊田広行さん。報告者は、海妻径子さん、皆川満寿美さん、小山内世喜子さんの3人だった。トップバッターの海…

青森での日本女性学会レポートその1

6月14−15の日程で、青森市で開かれた日本女性学会の年次大会に出席してきた。そのレポートをぼちぼち書いていく。 まずは全体的な印象から。いつも女性学会というところは、私と同じフェミニストたちが集う場のはずなのに、そこはかとない違和感を感じる場…

すてっぷ裁判を傍聴して

id:discourさんがすでに詳細なレポをアップし、コメント欄での議論も盛んに行われている。裁判当日以来地方めぐりをしていたので時間がとれなかったのだけれど、遅ればせながら、私が思った点などについて書き留めておきたい。(詳しい当日の様子については…

学会選挙制度の違い

前回の3月10日付けエントリでとりあげたニュースとともに、日本女性学会の幹事選挙の投票用紙も送られてきた。会員の名前が全員分ずらずらと並んだ紙があって、投票したい人にたいしてそれをマルで囲め、となっている。それと一緒に「会員名簿」も同封さ…

日本女性学会ニュースのウェブ版と公共性の欠落

3月1日のエントリの追記としても書いたのだが、日本女性学会の学会ニュースのウェブ版は、印刷版が8ページあるのに対し、3ページ短い5ページしかない。(そのほか、会員の住所変更など記載されている、ページ番号のないはさみこみページがあるが、これ…

「運動内・学会内マジョリティの「連帯」をぶち壊すということ」チャット掲載

『バックラッシュ!』キャンペーンブログ跡地に、「運動内・学会内マジョリティの「連帯」をぶち壊すということ」というタイトルの、筒井真樹子さん、斉藤正美さん、macskaさん、tummygirlさんとご一緒させていただいたチャットが掲載されました。チャット自…

デビューボな本が、青森県男女共同参画センター推薦図書らしい

日本女性学会の今度のシンポに、小山内世喜子さんという青森県男女共同参画センター副館長の方が登壇されるらしいと昨日のエントリに書いた。 全然違う件で検索していたところ、偶然この青森男女共同参画センター「アピオあおもり」のサイト、クローバーネッ…

相変わらず内部批判が存在しないことにしたいらしい日本女性学会

日本女性学会の「学会ニュース」2008年2月号が届いた。学会HPにニュースが掲載されるまでエントリ書くの待とうかなとも思ったのだが、幹事の風間孝さんが書いている「『幹事のお仕事』第五回:ホームページ担当」という記事によれば、なんと学会HPの定期的…

中島通子さんを偲ぶ会に出て

先週の金曜日(18日)に東京都庭園美術館にて開かれた、昨年7月に亡くなった故中島通子さんを偲ぶ会に参加してきた。全部で何人の参加者があったのかはデータをもっていないのでわからないが、かなり多くの人たちが参加されていたと思う。 弁護士として、…

デートDVその後

しばらく更新していなかったのに、なんだか地道にこのブログにアクセスがあるなーと思いきや、やっぱり例のつくばみらい市のDV講演中止の件の影響みたいで、、「デートDV」で検索してくる方々が多い。つくばみらい市の件が騒ぎになる前に私が前回エントリを…

アウェア「デートDV」ビデオの危うさ

斉藤正美さんが昨年末、「デートDV講座への疑問」というエントリで、アウェアのデートDV講座が全国各地の行政講座などで流行しているが、その中身への疑問を提示している。私も最近、フェミニスト教員の友人に、デートDV講座が学校まわりで流行っており、そ…

多様性への考慮が欠けた沼崎一郎『「ジェンダー論」の教え方ガイド』

沼崎一郎氏による『「ジェンダー論」の教え方ガイド』(フェミックス)は、フェミニズム系ミニコミ誌のWe連載時 たまたま自分の文章が掲載されたため、一定の期間送られてきたので、目を通していたときがあった。そのころからいろいろ疑問を感じる面があった…